恐山おそるべし

  前日、函館での睡眠不足を補うべくフェリーの中で寝ようとしましたが、100分の乗船では大して寝れませんでした。本日の予定は下北半島を南下して、十和田湖泊まりだったので、かなり余裕があります。そこで大間からR338を通って仏が浦を見ていくことにしました。
 海峡ラインと銘打ったR338も集落区間以外は未舗装の田舎道で、崖を上り下りするため速度があがりません。おまけに霧が出てきて、仏が浦に着いた頃には視界10m程度で何も見えませんでした。このまま霧の海岸線を走るより、内陸部の町道(現在は県道かもしかライン)を通ったほうが早そうなので、途中から山間部に入りました。ところが、地図上では一本道のはずの町道は至る所で分岐していて迷いやすく、霧が出てきた上にガソリンも残り1L程度となり、民家もない山間部でいよいよピンチになってきました。
 リザーブ(残り700cc)に入る頃、やっと舗装県道にたどり着いたものの、車一台通らない山間部です。川下の川内町に向かって川沿いをエコランで下ること30分、陸奥湾を望む川内にたどり着きました。運良くガソリンスタンドも発見でき、給油出来ましたが、恐山山中の町道は見通しが悪い上に霧雨で視界が悪く、どこを走っているのか判らないような所でした。このさまよった道路も、平成7年に「かわうち湖」と言う治水ダムが出来て、大半が水没したようです。

 霧雨の中、地道を走っていて全身泥だらけでしたので、単車に乗った状態でガソリンスタンドの兄ちゃんにホースで水をかけてもらって、全身・単車・荷物を丸洗いしたのは、後にも先にもこのときだけでしたね。

 

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