良いブス、悪いブス、普通のブス

PHOEBUS625。通称"ブス”
調理風景

 我がクラブでも、燃焼機は山岳部などと同じくオーストリア製のホエーブス(通称ブス)を使用していました。ただ、白ラス仕様?のホエーブスを自動車用ガソリンで使用するのと、自転車のサイドバックに積んで日がな1日ゆするのですから、すぐにガタが出てきます。それでも製品のばらつきなのか、何年も持つものから、新品でも不良なものまで色々出てきます。クラブの装備班では合宿の前に点検して、評価をつけるのですが、とても全班に良いブスを配給できないので、どこかのゲームの抱き合わせ商法宜しく、良いブスと悪いブスのセットで配給されます。
悪いブスとは・・・、

1)ニードル(調節針)が石油に含まれるタールで固着、又は硬くなっている

 対処方法・・・もう一つのブスで、ニードル部を直接あぶってやる。ただしやりすぎると
        調節部ごと溶かしてしまうことあり。

2)与圧ポンプ不良

 対処方法・・・もう一つのブスでブスのそこをダイレクトに炙ってやり、熱によって圧縮圧を
        高める。ただし、やるには勇気が要り、周りには誰も近寄って来ません。

3)調節棒を差す部分が曲がったりして入らない

 対処方法・・・自転車用のニッパでダイレクトに回すが、濡れ軍手をしていても熱い

 このようなむちゃくちゃな方法で使用していましたが、私が在籍した時まではこのやり方でブスが爆発したり、けが人が出たなどの事件はありませんでした。もう10年以上もクラブを訪れていませんが、いまだにこの方法なのでしょうかね?。

 このホエーブスには上記の625と小型化された725がありました。小型の725がソロ用としてクラブにあったのですが、625に比べると燃焼音は大きいものの火力が小さいため「音ブス」と呼ばれて不評でした。こうしたホエーブスも1992年には製造中止となり、現在では補修部品も入りにくい状態だそうです(2004/07/18記)。

 

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