アイホン カラーカメラ付玄関子機 JA-DAC

作成日:2020/03/10

 数年前よりこちらの声が聞こえていない感じがしていたのですが、ある日調べているとやっぱり出ていませんでした。使用頻度の少ない勝手口のものと交換していましたが、支障が出てきましたので修理に乗り出しました。

 

 カラーインターホン初代機JA-2MECDの玄関子機JA-DACは、製造中止から数年経っていて後継機種の設定もないので親機-子機の総入替えになってしまいます。しかも使用状態は親機1、室内子機2、玄関子機2の大所帯なので、特価品で交換と言うわけにも行きません。そう言うわけで分解してスピーカーを交換する事にしました。

 下方の6角ねじを緩めるとケースから外れ、電線を2本はずしてネジを1本外すと内蓋が外れます。電源ケーブルとスピーカー・マイクはコネクタですので外してネジを1本外すと基盤が外れます。

 

 スピーカーは2箇所で止められていて、円形の止め具を外すとスピーカーが外れます。防水用に薄いフイルムが付いていたようですが、当の昔に破れたようで、スピーカー自体も劣化して機能していませんでした。

 

 スピーカーはToptone(東京コーン紙製作所)直径50mm 20ω 0.2Wで古いインターホンによく見るタイプですが、現在ではほぼ流通はありません。さらに基盤との隙間に入っているため薄型で、同等品は手に入りませんでした。そこで、流通している50mm 8ω 0.5Wを代替に使用するのですが、国産では薄型は見当たりません。結局Amazonで怪しい中華業者から\360で購入したのですが、簡易包装されたプラ製コーンの防水型が1カ月の輸送に耐えて、破壊されずに運よく手に入りました。

 

 サイズはぴったりで綺麗に入りましたが、抵抗が8ωなのでハウリングが起こって機能しません。そこで直列に10ω、20ωの抵抗を入れてみた所、少し音が小さくなりますがハウリングも起こらずに使用出来ました。10ωと20ωで音の差はほぼなかったので、結局20ωで使用しています。

追記:インターホンは細い配線が10M以上になることが多いので、途中の損失を考えてスピーカーには20〜30ω程度の高めのインピーダンスを使用するようです。スピーカーのインピーダンスを変える場合、アンプよりも高インピーダンスなら問題ありませんが、低インピーダンスを使用すると電圧低下して過電流の心配があるそうです。まあ、インターホンは毎回1分以内の使用ですので「直ちに影響はない」でしょうが、年数経つとアンプ回路に負担たまりそうです。ただ、最近の機種は8ω使用が多いようで、高インピーダンスは古い機種に限るようです。

 

 カメラのプラカバーも経年変化でくすんでいますので、KURE LooXなどの車のライト磨きで磨くと透明がよみがえります。ちなみに、内部のカメラや基盤は20年近く経過していても綺麗でしたが、ネジを受止める本体のプラスティックは劣化で割れていて、接着剤で繋ぎ直しました。

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